昨日も、スプレッドについて、極々簡単に
説明しましたが、FX(外国為替証拠金取引)
の特徴には、取引手数料の安さがあげられ
ます。
くりっく365や大証FXといった取引所取引
では、まだ為替手数料がかかりますが、
一般のFX取引会社のほとんどでは、
1万通貨単位の取引で手数料は0円と
なっています。
そのため、取引所FX以外の店頭FX業者を
使って取引するのであれば、手数料は
「スプレッド」のみとなります。
スプレッドとは、いわゆる2WAYプライスで
言うところの買値と売値の差のことです。
よくニュース番組で
「東京外国為替取引所の今日の終値は、1ドル
94円25銭から94円30銭となっています・・・」
というアナウウンスを耳にすることが
あると思いますが、この値開きを
スプレッドというわけです。
ちなみにこの場合では、94円25銭が売値で
あり、94円30銭が買値となります。
仮にこの時点でドルを瞬間的に売買したと
すると、1ドル/94円30銭で買って、
すぐ94円25銭で売ることになります
ので、1ドルあたり5銭分損をする計算に
なります。
簡単に言うと、この損をした分の
コスト(スプレッド)が、取引コストで
ありFX業者の利益となるわけです。
FXが個人投資家向けに取引サービスを
はじめた当初は、このスプレッドも
米ドル/円で数十銭も開いていたのですが、
業者間の顧客獲得競争が激化し始め、
低スプレッド競争がはじまりました。
そのおかげで、今では米ドル/円の
スプレッドで1.0銭というのはそれほど
珍しいものではなくなり、なかには
米ドル/円で0銭~とする業者まで登場して
います。
リーマンショック以前に、一時的にFX取引
業者が乱立したことがありました。
このときも驚異的な低スプレッドを
謳い文句に、口座開設者の獲得に奔走した
新興業者の中には、その無理が祟って
短命のまま消えてしまったところも
あります。
現在でも低スプレッドを提示することを、
顧客獲得のための販促手段と考えている業者
は多いのですが、広告宣伝コストと考えて
スプレッドのコスト負担してもらえるのなら、
ユーザーにとってはありがたいことです。
ただしスプレッド、は基本的に市場の
通貨取引量に応じて刻々と変化するもので、
どんなに低スプレッドとしていても、
市場環境に左右されてすぐに開いてしまう
業者が多いのも事実です。
低スプレッドを強調してユーザーを獲得
しようとしてみても、実際に使ってみたら
瞬間的にスプレッドが狭い時があるという
程度では、かえってユーザーから見放され
ることになりかねません。
そのため最近では、ただ単に低スプレッドと
いうだけでなく、スプレッドの開きにくい
業者が支持されています。
2011-08-23 13:20
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